浜松市中心市街地再生、個人的提案の数々

この3年ほど浜松に帰省する度に思っていたことを企画書の手前くらいのクオリティで勝手に提案してみます。

・虫食い駐車場を森に
市街地に急速に増える駐車場。市街地の衰退と地権者の営利目的で増殖しているが、使い方は変えるべきである。市街地に人がこなくなったら誰も使わないだろう。シェアカーやパーク&ライドを積極的に利用するべき。そしてなにより駐車場が増えた方が周りの住民が嬉しくなるような環境を作るべきである。例えば緑地率指定を設け、車は森の間を縫って駐車するというように。

アクトタワーを象徴化
なんとかしないと。アクトタワー爆破解体ショーをお祭り的にやってしまうくらいしないとだらだらとした危機感のなさからは開放されない。単純にもうあんな床いらないんだから。人口縮小社会。

・南側国際交流化
浜松駅の南側はブラジル雑貨店や多文化共生センターなどブラジル人に対してのサービス施設が比較的まとまっている。これらを利用し実利的な国際化を図るべきである。日系ブラジル人街を作ってもいい。

・新川を中心とした街作り
この際遠鉄は八幡から新浜松までの区間を廃止するべきである。韓国の清渓川のように暗渠化された新川を復活させ、高架(電車)ではなく川(人間、自然)を中心とした町づくりにシフトすべきである。

浜松城周辺、駅前、科学館、音楽館、静文芸という文化施設を環状にネットワーク
上記した新川を南北軸に据えた環状ネットワークが可能となる。もともと市街地の周囲に張り付いた施設群をネットワークさせ新川と共に街の新しい軸になり得る。

・高架下一大イオン構想
JRと新幹線が作り出す幅広い高架下は現在駐輪場に使われているが、最近遠鉄百貨店裏の高架下にビッグカメラが入り、非常に良く機能している。そもそも商業テナントはインテリアだけあればいいため、高架下であろうが更地であろうが関係なく同じものが出来上がるのである。
そうであるならこの広大な面積にイオンが出店するだけで、車に依存しない都市に開かれた新しいイオンの形が見えるはずである。

中心市街地は市が買い取り若手アーティストへ安く貸し出す
中心市街地の空室率は体感した印象だけでも2,3割はあるはず。行政の支援は必須であり、この中心市街地のポテンシャルを十分に生かせるのは静岡文化芸術大学の学生である。学生が使えるアトリエスペースや下宿などを格安で提供し、市街地には常に学生がたくさん過ごしているような状況が好ましい。単純に学生の居酒屋、飲食利用率はかなり高く、商業に潤いをもたらす存在となるであろう。

・静文芸を中心に緑地を増やす、東側は広々とした都市公園へ整備、開かれたキャンパス計画。
東街区も静岡文化芸術大学を中心に再整備すべきである。数少ない良質な建築遺産で在る大学校舎はもっと市民に開放されるべきである。

・松菱は歴史的建造物として保存→文化施設へもしくは市役所移転
鹿児島のマルヤガーデンズの例もあるが、この悪の象徴をまず商業の論理とは別の、例えば現代美術館として再整備するべきである。建築家による開かれたコンペによって良質な案を求めるべきである。大丸だの高島屋だのでは3年も持たない。複合文化施設や安易な商業施設を入れても、ザザの二の舞になる。